小池 光子
ハッピーアワー vol.1をふりかえる
2019.12.16
小池光子のハッピーアワーvol.1 コトリンゴ 東京初台 HOFFにて
街にクリスマスの空気漂う12月の夜。
記念すべきハッピーアワーの第一回目を開催した。

コトリちゃん(わたしは彼女をそう呼んでいる)と知り合ったのは2008年、代官山のライブハウスで同じイベントに出た時だった。
コトリンゴ、大橋トリオ、ビューティフルハミングバード3組が出演するイベント。(今は昔のことが調べられるなあ、便利だなインターネットってのは。)
その時楽屋では軽くあいさつをした程度だったが、彼女のステージはとても印象に残っている。
「次の曲は、hedgehogという曲で...」とフワフワと曲紹介して、フワフワと、ハリネズミの歌を歌っていた。
その後縁あって何度か一緒になるうちに、彼女はフワフワと歌いながらにして手元ではものすごいことをやっている、たまげたひとだと知っていく。と同時に、彼女はこころ優しくて、とぼけた可愛さ面白さもあり、そして芯のある強くしなやかなひとだとも知っていった。違う性質のふたりだけど、仲良くなった。お茶を飲んだりご飯を食べたり、くだらない話を聞いてもらったり、野鳥に関する情報をやりとりするなど。
わたしがションボリしているとき「みっちゃんは歌の神さまだよ」とそっと励ましてくれたこともあった。なんて優しい。泣。...どんな神さまかな、弁天さま系か?
本番で声が出にくいときに、彼女の歌声を思い出すことがある。「コトリちゃんのようにそっと優しく歌えばいいんだよ」と自分に言うのだ。
彼女が「ツバメ・ノヴェレッテ」(2013年)という作品の中でわたしをボーカルに呼んで書いてくれた曲が「テーラー兄弟」というミュージカルに出てきそうな素敵な曲。とてもうれしかった。

ハッピーアワーは、わたしの好きなゲストを招き、その人の曲のなかから、わたしの歌いたいものを選び、一緒に演奏するという小さなコンサート。
自分で選んでおきながら、コトリちゃんの曲は思ってたより難しかったなァ。
たくさんのお客さまに囲まれて、終始なごやかな空気のなか、時々ゆるくおしゃべりしながら、ついつい彼女のものまねをしてしまいながら、笑、彼女のピアノに合わせ、楽しく演奏させてもらった。
ドアのそばではクリスマスツリーがキラキラと、冬のあたたかな楽しい夜だった。
第一回目のゲストとして快く出演を引き受けてくれた彼女に、改めて感謝を伝えたい。

コトリちゃんありがとう。
これからもよろしく。
そして、初めてづくしの第一回開催にあたり、惜しみなく力を貸してくれたわたしのたいせつな仲間に、心からの感謝を。ありがとう。
そんなこんなでハッピーアワー、次回は3月
オオルタイチくんをゲストに迎えて開催予定。お楽しみに!
光子
【セットリスト】
おいでよ
hedgehog
にちよまち
みっつの涙
眠っているあいだに
豊原駅の歌
to stanford
My Ship
テーラー兄弟
ペチカ
誰か私を
enc.クリスマス
星めぐりの歌(光子ソロ 無伴奏)